複合的な危機が開発の歩みを妨げ、数十年分の成果の一部が帳消しにされる中、IDA第21次増資(IDA21)会合が進められています。居住可能な地球上での貧困撲滅に向けて各国が再び歩み始めるよう支援するには、迅速な行動が不可欠です。IDAが提案する包括的テーマと重点分野は、IDA21サイクルの指針となり、開発インパクトの向上に寄与します。(詳細(英語))
IDA21が提案する戦略的方向性
ドナー国は3年ごとに会合を開き、IDAの増資を協議するとともに、政策枠組みを見直します。ドナー国政府の代表(「IDA交渉官」と呼ばれる)と借入国の代表が協議し、各国のニーズと現在の課題をIDAの政策と資金調達の枠組みに反映させます。IDAはまた、政策枠組みの策定にあたり、全世界の市民社会組織(CSO)、財団、シンクタンクとも連携しています。
IDA21に関するよくある質問(英語) (PDF)
IDA21スコアカード(英語) (PDF)
主な日程:
- 2024年3月18日~19日IDA21第1回増資会合
- 2024年4月21日:IDA21第2回増資会合
- 2024年6月18日~21日IDA21第3回増資会合
- 2024年10月28日~29日:IDA21第4回増資会合
- 2024年12月5日~6日:最終プレッジ会合(主催:韓国)
参考資料:
第1回増資会合
IDA交渉官と借入国代表は、2024年3月18日~19日に、IDA第21次増資(IDA21)第1回増資会合に出席しました。会合はオンライン形式にて開催されました。共同議長による会合要約(英語)
第2回増資会合
2024年4月21日
於:ワシントンD.C.
この会合では、IDA20中間レビュー(英語)の議論と第1回オンライン増資会合を踏まえて、グラントの配分や持続可能な開発金融政策(SDFP)など、IDAの政策枠組みの主要な項目について議論が行われました。資金に関しては、マネジメントがIDAにハイブリッド・キャピタルとPGPを適用する可能性を提示しました。
第3回増資会合
2024年6月18日~21日
カトマンズ(ネパール)
この会合の目的は、3月に合意した重点分野に対するIDAのアプローチについて議論し、IDA21の成果測定枠組みについて合意に達し、危機への備え、脆弱性、SimplifIDAイニシアティブなど、IDA21の潜在的な主要項目を検証することでした。会合ではまた、IDA21資金の需要と調達の枠組み、提案された金融構造、資金調達シナリオについても議論されました。(動画:開会式(英語)->)
会合では、以下の文書が議論されました。
IDAの政策・融資枠組みにおける脆弱性の検討に関する討議メモ(英語)
第4回増資会合
2024年10月28日~29日
ワシントンD.C.
この会合は、第2回増資会合での議論を踏まえて、交渉官報告書案に盛り込まれる政策パッケージを最終決定し、IDA21の最新の業務・融資枠組みについて合意することを目的としています。これまでと同様に、IDA21交渉官報告書の第1次草案もこの会合で提示されます。
プレッジ会合
2024年12月5日~6日
開催地:韓国
この会合では、IDA21交渉官報告書の最終案の承認を求め、ドナー拠出を誓約し、増資交渉の妥結を目指します。交渉官報告書の最終案は、会合に先立って回付されます。
世界銀行IDA第21次増資の最終会合、2024年12月に韓国が主催
- 世界がIDAに投資すべき理由(英語) | アラビア語 | 中国語 | フランス語 | ドイツ語 | 韓国語 | ポルトガル語 | スペイン語 | 日本語(PDF)
- IDA21スコアカード(英語)(PDF)
- IDA21に関するよくある質問(英語) | アラビア語 | フランス語 | ポルトガル語(PDF)
- IDAハイブリッド型金融モデルの仕組み(英語)(PDF)
- IDAハイブリッド型金融モデルにおける自己資本比率の導入(英語)
- IDAについて知っておくべきこと(英語) | 日本語(PDF)
- IDAのアフリカでの取組み:首脳サミット(英語)、2024年4月29日
- ナイロビIDA共同コミュニケの概要(英語)、2024年4月29日
- アフリカ各国のリーダーが首脳サミットで、強力な新連合に支えられた意欲的な変革アジェンダを発表(英語) 、2024年4月29日
- シエラレオネのシェク・サムバディーン・セセイ氏、国際開発協会(IDA)の第21次増資の独立共同議長に就任(英語)、2023年12月4日
- ポッドキャスト(英語):世界銀行の西尾昭彦開発金融総局担当副総裁が、国会議員ネットワーク、世界銀行、国際通貨基金(IMF)とのパートナーシップの下で公開されている国会議員ポッドキャスト・シリーズの最新エピソードで、IDA第21次増資についてリアム・バーン国会議員と議論しています。
ドナー国は3年ごとに会合を開き、IDAの増資を協議するとともに、政策枠組みを見直します。ドナー国政府の代表(「IDA交渉官」と呼ばれる)と借入国の代表が協議し、各国のニーズと現在の課題をIDAの政策と資金調達の枠組みに反映させます。IDAはまた、政策枠組みの策定にあたり、全世界の市民社会組織(CSO)、財団、シンクタンクとも連携しています。
IDA21に関するよくある質問(英語) (PDF)
IDA21スコアカード(英語) (PDF)
主な日程:
- 2024年3月18日~19日IDA21第1回増資会合
- 2024年4月21日:IDA21第2回増資会合
- 2024年6月18日~21日IDA21第3回増資会合
- 2024年10月28日~29日:IDA21第4回増資会合
- 2024年12月5日~6日:最終プレッジ会合(主催:韓国)
参考資料:
特集
成果の概要
2023年度のIDAの実績
の新型コロナウイルス・ワクチン接種を実施
に基礎的な保健・栄養・人口サービスを提供
の女性と児童に基礎的な栄養サービスを提供
の再生可能エネルギーを発電
が気候コベネフィットを実現
の温室効果ガス排出量を削減
が障害に関するデータを収集
が公的債務に関する年次・単発報告書を公表
がデジタル・ツールによるジオタグ・データを収集・分析
IDAに関するコメント
「IDAは、受入国政府が難民を国内制度に組み込むための支援を重点項目と位置付け、最前線で突出した動きを示してくれています。多額の資金に支えられたIDAの行動は、現実的で有意義かつ具体的です」
「イエメン紛争が始まって以来、IDAは社会開発基金を支援し、数百万人のイエメン人を飢餓から守るとともに、数万人分の持続可能な雇用創出を実現してくれました」
「気候災害、紛争、公衆衛生上の緊急事態の中、最脆弱層を取りこぼさないための持続可能な資金調達源であるIDAの重要性は高まる一方です」